「カヤ」という針葉樹があります。
葉が非常に硬く、先端が針のように尖っているのが特徴です。
実際、葉っぱを素手で握るようなウカツな真似をするとブスっと刺さります。
ここしばらく間伐を行っている山に二本だけ生えています。
林業が盛んな当地域では、針葉樹と言えばスギとヒノキなのですが、正直、毎日見ているとモノトーンで退屈です。
そんな中、カヤの様なスギとヒノキ以外の針葉樹と出会うと救われた気分になります。
「モミ」とか「ツガ」も良いですね。
実は、当初、この木は作業道の開設予定地にあったため伐採する予定でした。
一応、カヤは将棋盤の材料にもなる高級材ですが、できれば切りたくありありません。
というのも…、今までスギとヒノキに埋もれながらも慎ましく生きてきたのに、ここで伐採してしまうのはあまりにも無残で…。
林業で伐採するのは植林木で上等です。
自然に対する敬意を忘れてはなりません。
自然木に対しても然りです。
というわけで、この度は作業道の開設を行う方の御厚意により伐採を免れました。
ありがとうございます。
お陰でカヤの実もたくさん拾えました。
若干渋味がありますが、食べられます。
炒って食べるとそこそこ美味。