前例を踏襲するよりやったことのないことをやった方が気楽

 以前に何度か取り上げましたが、今回はスギ林の伐採跡地を自然に還す件についてです。

 再度この件をざっくり説明すると、伐採跡地を鹿避け柵で囲い、植林をせずに、自然に生えてくる木を生かして森に戻そうという企てです。

 で、今年の春に鹿避け柵を周囲に設置し終え、草木が伸びる夏を経て、先月になって樹木の生育調査に入りました。

 生育調査の目的ですか?

 管理のためです。

 自然に生えてくる木を生かすといっても、鹿避け柵で囲った場所をそのまま放っておけば、人の立ち入ることのできないカオスな「藪」と化すのは必至です。

 何が生えているのか分からない藪を見て「これはいつか森になります。」と言われても疑わしいでしょう?

 そのため、管理の一環として草を刈って樹木の生長を促したりしますが、その際にどれが草でどれが樹木か明確にしておかないと、きっと間違えて樹木も刈ってしまいます。

 なので、生育調査が必要なのです。

 その樹木の生育調査ですが、実はやったことがありません。

 周りにやった人もいません。

 聞く人もいないので、方法は自分で考えました。

 とりあえずこれ。

 ペンキで朱塗りした笹の棒です。

 こいつを確認した樹木の根元に挿していきます。

 確認した樹木、なんて簡単に書きましたけど、まずは草の中から草みたいに小さな樹木を探し出し、更に種類を特定しなくてはなりません。

 とてもマニアックな作業ですが、まあ、家に厚さ3㎝以上の樹木図鑑を数冊持ってる人なら趣味の範囲でできますよ。

 そんなこんなで、0.8ha(90ⅿ×90m)の場所で648本の樹木を確認しました。

 有用な樹木は25種です。

 不要とした樹種もあります。

 その樹種については…、話が長いのでまた今度。

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