テッポウユリとタカサゴユリと手心について

植林した木の苗を成長させるために「草刈り」は必要な作業ですが、綺麗な花を咲かせている草を見ると…ちょっと刈るのをためらってしまいます。

苗の成長に影響がなければ、多少の手心を加えても良いでしょう。

まあ…、ただでさえ我々は林業という営みで自然から資源を搾取しているのだから、手心などと言っても結局はその贖罪心から染み出した偽善行為に過ぎませんがね!

で、今回の手心の対象はこのテッポウユリ。

今の草刈り現場にたくさん生えています。

ヤマユリほど派手ではなく、ササユリほど可憐さはありませんが、白い大きな花が垂直に立った茎の頂点に咲く姿はなかなかな見ものです。

と、長い間この花に対して所見を抱いていたものの、どうやらこの植物はテッポウユリではなくタカサゴユリという別物でした。

花の外側に色が付いていて、テッポウユリより葉っぱが細長い所が特徴の、台湾原産の帰化植物だそうです。

なんだ、また帰化植物か…。

いつぞやのジキタリスといい、ここの山は帰化植物だらけだな…。

それを知ったからといって、後になって刈るような薄情な真似はしませんけど。

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