去年、手がけている天然更新地がクズに覆われてしまいました。

これは夏の光景。ほんと、一面クズ。

そして、これが必死の草刈りを経た今の状態。
一見すると、全て刈り尽くしたようだけど…、

足元には地面を這う様にクズのツルがハビコっています。
せっかく生えていた幼樹も、クズに巻かれて枯らされるかナギ倒されるかで、まばらにしか残っていません。
そのダメージは大きかった……
と、言いたいところですが、よくよく考えてみると、どうも単純被害というわけでもなさそうです。
そもそも、クズが繁茂したのは重機で山をホジって道を付けた周辺で、切り土・盛り土をした場所、及び崩れた土が表土を覆ってしまった場所です。

そういう場所からは発生する木々も少なく、それ以外の場所(道付けの影響がない場所)に繁茂しているキイチゴ類やカラムシを主体としたヤブも発達しませんでした。

もともとここはスギ林。
当初はここにクズは生えていませんでしたから、クズは皆伐の後に種から発生した、ということになります。
どのようにしてクズの種が広範囲に散布されたのかは知りませんが、どうやらクズという植物は、発生初期は他の背の高い植物との競合に弱いらしく、先だって他の植物によってヤブヤブされてしまった場所(今回ではキイチゴ類やカラムシを主体としたヤブ)には侵入し辛かったようです。
……あ。
よく分からない持論はともかく、手薄な場所の貴重な幼樹がクズによって淘汰されてしまったのは事実です。
いったんハビコってしまったクズを除去することはできないので、新たな樹木の発生は期待できないでしょう。
なので、仕方がない。
面倒くさいけど、植えます。
でも、植える苗なんてないので移植をします。
クズが延びなかったヤブにはたくさんの幼樹が生えていますが、いずれ、過密状態になるのは必至です。

彼らを間引くように掘り取って移植します。

おや?木を植えるのは天然更新ではない?
まあ、同じ域内での移植だし、ギリOKでしょう。