小学校か中学校の頃、国語の授業で「馬酔木」という木の名前が出てきました。
確か、詩か短歌の雑誌名?だったような…。
授業内容は全く覚えていませんが、その「馬酔木」という木がこれです。
これで「アセビ」と呼びます。
ちょうど今、白い花を咲かせています。
アセビはその漢字名の通り、毒があるため鹿は食べません。
そのため、鹿の食害地ではよく茂ります。
時としてスギ・ヒノキ林では、見通しが利かないほど茂ります。
なので、林業の現場では邪魔者扱いされて、刈払い機で一掃されがちです。
が、そもそもこのアセビがあるおかげで、表土流出が防がれているんです。
「鹿の食害でアセビしか生えない。」
のではなくて、
「鹿の食害でもアセビが生えてくれている。」
のです。
森林保全は土壌保全です。
失った土壌は戻りません。
もう少しアセビさんを見直してあげましょう。
花も綺麗ですし。