夏に確認したネナシカズラの群落です。
そうですね、大体15m四方ですかね。

この場所だけ今年に入って一度も草刈りをしていないにも関わらず、見事にクズを抑えています。
素晴らしい。

あらあら、クズの葉もこんなに黄ばんでしまって…ざ〇あ見ろといったところですね。

当初は樹木への寄生も心配してはいましたが、実際は戯れ程度でほとんど影響ありませんでした。
ところで最近知ったのですが、ネナシカズラには「外来種」があるんですね。
「アメリカネナシカズラ」といって、何でも驚異的な繁殖力をお持ちのようで、増えてしまうと大変なことになるそうです。
で、これはどうかというと、

あ、花が房になってる。
房になっているのは「ネナシカズラ」だそうで、「在来種」の方でした。
安堵。
補足:ネナシカズラは冬には枯れ、地上に落ちた種が翌春に発芽して他の植物に新たに寄生するそうです。すなわち、寄生は「地際から」となります。今回、樹木に影響がなかったのは、細いながらも木質化した幹に寄生しにくかった上に、稚樹に絡みついているクズや背の高い草本を、春の段階で全て刈り払っていたからと思料されます。そうでなかった去年は木に絡み着いたクズもろとも若い枝葉にしっかりと寄生していました。
ここは天然更新がうまくいっている場所の一つです。
2018年に皆伐した場所で、8年が経ちました。

勝手に生えてきたサクラも、もう5メートルくらいですかね?ずいぶんデカくなっています。
ここまで木が成長すると、もう草刈りなどは必要ありません。(ただし、クズなどのつる植物が蔓延った場合は別で…)

「アカメガシワ」や「カラスザンショウ」などの支障木もチョロっと生えてはいるのですが、既に勢力を伸ばしている他の樹種に抑えられているようで、発生当初のような勢いはありません。
いずれアカガシを主とした森となるでしょう…いずれね。

こんな場所ですが、どうしても草木が生えない所が一角だけあります。

他の場所はボウボウに生えているのですが、ほんとここだけ生えません。
何ででしょう?
数年前に試しにアカシデを移植してみましたが、すぐに枯れました。
あれですかね?ちょうどこの下に岩の塊か何かがあって土壌表層からの水の吸い上げを妨げているんですかね?
それとも…イニシエの呪い?ここで何かが起こった?
怪しい呪物が埋まってたりして。

今年もここ、天然更新の草刈り現場は相変わらずクズがヤバい。

他の場所にも天然更新みたいな現場はあるよ?でも何でここだけ?
ただのススキやキイチゴの藪なら…、ある程度まで木が大きくなればもう草刈りの必要は無くなるんだけど…、クズはそうはいかないからな…。
ほらまた、これだ。

クズに巻かれてる。

放っておくと数週間で根元からなぎ倒される。
やれやれ…。

お?ここの一角だけクズの勢力が落ちている?
ここは去年「ネナシカズラ」とかいう寄生植物が蔓延っていた場所じゃん。
他の植物にツルを喰いこまして栄養を吸い取るやつ。

もしかしてクズの天敵になり得るか?
そうですよ。だってクズは在来種だし、自然界で一強のはずはないでしょ。
よし、ここはひとつ、ナシカズラに頑張ってもらおう。
間伐してると、ちょくちょく見かけるこんな切り株。
中心は腐っているようですが、周りはモコモコしています。
なんだと思います?
チェーンソーでスライスしてみると…

外側の白い部分、生きた木の組織です。
何でもこれは13年前のヒノキの切り株だそうで、普通ならとうの昔に朽ち果てているはず。
では何で生きてるか?
そりゃあ…ねえ?周りの木と根っこの組織が繋がっていて光合成の養分を供給されているからでしょう…きっと。
根っこの細胞同士が直接くっついていなくても、キノコなど何らかの菌類を介して繋がっているかもしれません。
事故なのか意図なのかは知らないけど。
まあ、競争しながらも共生してるってことですかね。

山には所有者がいます。
一人の所有者が一つの山をドーンと持っている場合もあるかもしれませんが、ここらでは大概が細分化されています。
「ここから先はうちの山だ。」ってな感じに境目の木にペンキなんかを塗ったりして。
それはそうですよね。
せっかく植えたスギやヒノキがヨソ様に採られたのではたまったもんではありませんから。
そんな境目が、このような形で現れることがあります。

左が植林されたヒノキの林で、右が自然林です。
自然林といっても樹齢と樹種からして数十年前に伐採された後に再生した「二次林」でしょう。

しかしながら美しい…いろんな木が生えていて、中には競争に負けて枯れる木もあって、カオスですが、生き生きとしています。
それに比べて、何ですか左の森は…つまらない。トキめかない。
こんな境目もあります。

左は例によってヒノキの林で、右はアセビの藪です。
背の高い木がないからどこかの高原みたい。
こちらは10年くらい前に皆伐した跡地らしいのですが、鹿の食害で有毒のアセビばかりが増えてしまっています。
まあ、別にアセビが生えることは悪い事ではない。
少なくともアセビが生えれば表土は流れずに済むし、アセビの間からヒメシャラやカナクギノキといった高木も生えてきていますし。

ここではちょっとした森の遷移が観察できます。
こんな感じで、森の境目からその森の現状を知ることができる、そう捉えると林業って面白いでしょ?
何だこれ?
樹皮がサクラっぽいけど、違う。
始めてのヤツ?
幼木の場合は葉っぱが目先にあるので分かりやすいけど、成木は葉っぱが遥か樹上にあるので、なかなか分からないんだよね。
お?先日の台風でちょうど葉っぱが落ちてたよ?

カバノキの仲間?
上を見上げると…、葉っぱが対に付いている…様に見える。

…「ミズメ」ちゃん?
家に帰って確認したらやっぱり「ミズメ」ちゃんでした。
若い木はちょいちょい見てたけど、こんな成木と出会ったのは初めて。
本来は普通にある木なんでしょうけど…。
まあ、ここらはスギとヒノキの植林地域ですので、今まで出会えなかったのも仕方がない。
ここらに限ったことでしょうが、森に入ると何かと白い花ばかりが咲いていて…
何だか、つまらない。

ガクウツギが代表例
植物的に見て、森の中では白色がやっぱり目立つのかな?
そんな中で、この「コアジサイ」の花は良い色をしている。

紫がかった青色。
面白いもので、日なたよりも日陰の方が青色が生えて見える。

あれかな?直射日光よりも散乱光の方が短波長の光が多いからかな?
まあ、人でも何でも陰でこそ綺麗なものってあるでしょ。
そんな感じで。
桜の季節も終わり、我が家の苗木もだいぶ芽吹いてきました。

これから水やりも大変になるし、早く山に植えてやりたいんですけど、如何せん暇が…
ポットの中も根っこでいっぱいで、これもまたよろしくない。
…
種類はたくさんありますよ。


知られた樹種では、トチとかブナとか。

これはカシ類で、シラカシとかアラカシとかウラジロガシとかツクバネガシとか。

背が高いのは、ケヤキとかアカシデとかウワズミザクラとかで、

針だらけのハリギリなんてのも。

それと、去年の草刈りの際に採取した、ピンク色の花が咲く「フシグロセンノウ」とかいう草本も芽吹いてきました。
でも、これは別に、なんというか、自分では持て余してしまうので、職場近くの花を愛でてくれそうな方に譲ります。
また松が枯れてる…。
例の松枯れ病ってやつね。
スギやヒノキの人工林の中にあっても、例えば、誰かと誰かの所有林の境界とかに松はよく生えているのですが、それが枯れるんです。
しかも結構な大木が。
まあ、昔の人は松を大切にしたらしく、スギ・ヒノキの植林地のなかでも切らすに残したらしいですよ。

でも松なんて木はそもそも土壌環境の悪い尾根とかに生える先駆植物であって、森の木を伐採して松の生える条件を作ったのは人間だし、自然の遷移においてもいずれ他の木々に置き換わって枯れる運命にあるのだから、枯れたところで別に何とも思わないけど、ただ、林業的には巨木が倒れて売り物のスギとヒノキをなぎ倒すから困る。
鹿の食害にも強くて、表土のない乾燥した荒地にも生えてくれるのは良いんですけどね。
いずれ枯れるとなるとちょっとね…。
天然更新の現場でも生えてきたら考えものかも。












