山には所有者がいます。
一人の所有者が一つの山をドーンと持っている場合もあるかもしれませんが、ここらでは大概が細分化されています。
「ここから先はうちの山だ。」ってな感じに境目の木にペンキなんかを塗ったりして。
それはそうですよね。
せっかく植えたスギやヒノキがヨソ様に採られたのではたまったもんではありませんから。
そんな境目が、このような形で現れることがあります。

左が植林されたヒノキの林で、右が自然林です。
自然林といっても樹齢と樹種からして数十年前に伐採された後に再生した「二次林」でしょう。

しかしながら美しい…いろんな木が生えていて、中には競争に負けて枯れる木もあって、カオスですが、生き生きとしています。
それに比べて、何ですか左の森は…つまらない。トキめかない。
こんな境目もあります。

左は例によってヒノキの林で、右はアセビの藪です。
背の高い木がないからどこかの高原みたい。
こちらは10年くらい前に皆伐した跡地らしいのですが、鹿の食害で有毒のアセビばかりが増えてしまっています。
まあ、別にアセビが生えることは悪い事ではない。
少なくともアセビが生えれば表土は流れずに済むし、アセビの間からヒメシャラやカナクギノキといった高木も生えてきていますし。

ここではちょっとした森の遷移が観察できます。
こんな感じで、森の境目からその森の現状を知ることができる、そう捉えると林業って面白いでしょ?
悲しいことに、何の足しにもされないけど。