斜面一面に綺麗な花が咲いていますね。
まるで高原のお花畑みたいな。
でもここの標高は400m程度。
だいぶ前にスギを伐採した跡地で、高原などではありません。
そして、咲いているのは「ジギタリス」というヨーロッパ原産の毒草です。
結構有名な毒草で、ものの図鑑によると「誤食すると下痢、嘔吐、不整脈を起こし死亡することがある。」だそうです。
なので鹿も食べません。
だから残ります。
スギの伐採後に生えてくる植物を鹿が食べ尽くし、森は再形成されず、人が持ち込んだ毒草が綺麗なお花畑を作る。
皮肉な結果です。
写真ではポツポツと「ユズリハ」という常緑樹は生えていますが、既に表土は殆どなく、いつ表層崩壊が起きてもおかしくありません。
木を伐採した後、山をほったらかしにした結果が、こうです。
林業は常に森林破壊と背中合わせ、ということです。
弊社では現在、森林破壊を伴わない責任のある林業を 是 としています。
その一環として、それまでのスギ・ヒノキの植林地を改めて本来の自然林に還す試みをしているくらいなのですが、依然として、人手が足りません。
まあ本業は木の伐採ですから。
大変な仕事であることは否定しませんが。
何はともあれ、まずは連絡、そして見学、森の現場を見てみましょう。
(例えば、自然科学系の大学を卒業して会社に就職したけど学んできた事が生かされず何となく歯がゆい思いをしている実は熱い志を持った人あたり来ないかな。)